高崎市議会 6月定例会  2026.6.12.

角倉邦良議員(超党派の会)の一般質問

角倉邦良議員
 次にですね、倉渕ダムについてでございます。まずですね、この議会の意思決定である意見書の提出にあたり市議会議長がこの倉渕ダムについて国土交通大臣に意見書を手渡すという際に、副市長がいっしょに同席されたということなんですが、兵藤副市長になぜ同席したのかということについてご答弁をいただければと思います。

兵藤副市長
 3点目、倉渕ダムについてのご質問にお答えさせていただきます。さる4月2日にですね、市議会議長が国土交通大臣に対しまして、気候変動の影響を踏まえた治水機能増強のための迅速な調査を求める意見書をですね、施行された際、市議会からの要請を受けまして副市長でございます私が同席をさせていただきました。その真意は第一にですね、本意見書が市議会において賛成多数で可決された議会の意思であると、これを重く受け止めたということはございます。で、これを尊重してですね、同行させていただいたということでございます。私の同席につきましてはですね国が進める調査の動向を市としても注視しているという姿勢を示すと同時にですね、正確な情報を執行部としても把握しておく必要があるという趣旨のもとから同席をさせていただいたものでございます。本市といたしましては今後とも引き続きまして国の動向をしっかりと注視してまいりたいと考えております。

角倉議員
 まずですね、この議会の意思ということと市が最終的に倉渕ダムの建設に同意をするということについてはこれは、別もんだというふうに私は思ってます。そういう意味で市は依然としてニュートラルな立場にいるんではないかなと、いうふうに思っております。で、さらにですね、高崎市の第6次総合計画の中で、倉渕地域について、ま、これがこの中に書かれていることが、烏川上流の倉渕地域について、恵まれた自然環境を守り、かつ、自然共生ゾーン、その地域の特性を、烏川源流の清らかな水、清い深い山々など豊かな自然環境と美しい景観を持つ、訪れる人々や市民に潤いや安らぎをあたえており、新しい高崎の自然共生エリアとして活用しつつある、というふうに書いていて、その振興の方向を高崎の市民生活を支える清らかな水と緑の自然を保全し、環境保護、環境学習の場として次世代につなげる活動の振興をはかる、というふうに書かれています。そういった意味で、私はこの計画とダムの建設というのはですね、やはりどう読んでも矛盾していると思うわけですね。で、そういった中で、もう一度副議長にお聞きしたいんですが、これは、この建設の有無については高崎市はニュートラルであるというふうに私は思っているんですが、いかがでしょうか。

兵藤副市長
 再度のご質問にお答えさせていただきたいと思います。そのようなお考えでよろしいかと思います。あの、現在ですね、国においてですね、治水機能検討調査が進められているわけでございます。で、この中で様々な調査が行われているというふうに国からお聞きしております。現時点におきましては環境、あるいは市民生活、そういったところにどのような影響が及ぶのか、そういったことは判断をする材料が一切ないという状況でございます。またあの、近年の異常な気象現象の中で、頻発化する水害、こういったものが全国的に頻発化をしているわけでございます。この要因としては、気候変動が、気候変動によるものということで叫ばれているところでございます。ま、そういった水害をですね、水害から市民の生活を守っていく、これは自治体に課せられた使命であり、また、あの河川管理者が当然その対策をやっていくべきであるというふうに考えているところでございます。そういった中で、今の段階ではなにも判断する材料がございませんので、私どもが倉渕ダムを推進する、しない、そういったところの判断というものは今の段階ではできるものではない、というふうに考えております。そういったことから、今の私どもの立場とすると、先ほど議員がおっしゃった、ニュートラルということで考えてもらって結構だと思います。

角倉議員
 まあ、これからおこってくる様々な事象、もちろん国土交通省の方のこれからのいろんな研究やいろんなことが示されるんだと思うんですが、高崎市独自としてもいろんなことを研究をしていかなければいけない、これは倉渕の地域にとってみると、村の今後の方向性を決定づけるというものでございますので、ニュートラルに、相当慎重に、進めていかなければいけないんだというふうに思います。
 次にですね、このダムが作られることについて、先ほど副市長の方からもいろんなことが言われたわけですが、たとえば私たちが素人目に見ても、この烏川の水質が悪くなるんじゃないか、あるいは、自然豊かな倉渕地域に対しての移住者が減ってしまうだとか、あるいは、今、市長の肝いりですごく頑張っていただいている英語村の入校者がどうなるかということも心配されているわけでございます。そういった意味でこのダムがつくられることの影響について、あらためて、今度は部長の方にご答弁を頂ければと思います。

建設部長
 再度のご質問についてお答えいたします。現在、国においては令和7年3月に変更されました利根川水系利根川江戸川河川整備計画にもとづきまして、利根川上流の治水機能増強検討調査がすすめられております。この中では過去に中止されたダム予定地の活用を含め、あらゆる選択肢を排除せずに調査検討を行うこととしております。議員ご指摘の水質や地域への影響などにつきましては現時点で市から具体的にお答えできる段階ではございませんが、今後、国において専門的かつ客観的な調査・検討がなされるものと認識しております。本市といたしましては、今後も国の調査・検討の動向を注視していきたいと考えております。以上です。

角倉議員
 烏川の上流域で、清流の水を使う稲作農ですね、清流米あるいははんでい米、などブランド化したもので地域振興が図られているわけでございます。で、川とのふれあいを大切にした子供の教育施設として倉渕の英語村あるいは群馬里山学校などもあります。烏川の中流域でも上里見町の春日堰で取水された清流が剣崎浄水場、あるいは若田の浄水場で、薬品を使用せず微生物による緩速ろ過方式で浄化をされ、非常に良質な上水として高崎市内に最大規模で供給されております。1910年に完成した剣崎の浄水場は歴史的・技術的価値の高い施設として2009年に土木学会の奨励土木遺産にも認定されているということでございます。そういった意味で、これでですね、ダムの水がたまってしまえばですね、清流でこの米、良質な水、そういったものが維持するのが非常に大変になるだろうと、そう考えていくと、国に対して、もちろん綿密な調査を要望するというのもあるんですが、ある意味… 兵藤副市長には言いずらいっていうか、言いやすいっていうか、倉渕出身の方でございますから、あの倉渕地域の素晴らしさっていうのは… 私は吉井町ですからね、たまに行って本当にいいところだなって言うんですけれども、あの地域の持っている素晴らしい特性というものをおそらく誰よりも副市長はご存知でございます。だからそういった意味で、もちろん、何度も言いますように国土交通省がいろんな調査をするっていうことについて注視していくということと同時に、やはり一番あの地域をわかっているのはやはり高崎の市民の皆さんではないか、やはり倉渕の地域の皆さんではないか、そういう人たちに対して、しっかりとした意見聴取、あるいは市役所として何がしらの研究というのを大局的に立って、高崎市としてのこの倉渕についての価値観、そういったものをお示しいただければ私はありがたいなと思っております。
 今回のこのダムがですね、ま、簡単にこれが作られるようなそういう報道の在り方が見られるわけなんですが、私はですね、この市会議員をやらせていただく前に、県会議員をやらせていただいて、そのときに、八ッ場ダムの問題がいろいろありました。まあ、ただ、あの八ッ場ダムの吾妻川の問題と、今回の倉渕ダムの問題っていうのは本質的にはまた違うことがあるというふうに思います。そういった意味で、とりわけ、この倉渕ダムが、伊藤さんが先ほど質問させていただきました、その中でも明らかになっているように、とにかくどれくらい治水として役に立つのか、これが相当な厳しい数値が予測されているわけでございますが、そういった意味で倉渕ダムを作るっていうことが本当に治水に結びついているのかどうか、これは相当今回は疑わしいなと思うと同時に、ここにダムができてしまえば倉渕にとって、高崎にとって大変な宝である倉渕地域がですね、本当に厳しい状況になってしまう、そのことについて、ぜひとも高崎市役所の当局の皆さんにもしっかり認識をしていただいて、高崎市独自で今後も調査をしていただきたいということを要望いたしまして私の質問を終わらせていただきます。