~ 2025.9.25. 群馬県議会議事録から ~

 令和7年 第3回定例会 


◆追川徳信 議員 
 続いて、防災対策についてお伺いします。
 令和元年の東日本台風において、八ッ場ダムが一晩でいっぱいになったという状況を皆さんも見ているかなと思いますが、あの状況は、八ッ場ダムがいかに重要であるかというのを認識したと思います。
 そういう中で、砂防ダムはこれからますます重要になっていくと思っていますので、その辺の、利根川流域全体を管理する国との連携ももちろん大事なんですが、気候変動に対応した治水対策の進め方について、県の対応方針についてお伺いしたいと思います。

◎宮前勝美 県土整備部長 
 まず、気候変動によるリスクのシナリオについて御説明しますが、国の試算によりますと、気温の上昇を2度に抑えられた場合であっても、降雨量は約1.1倍、河川に流れる水の量は約1.2倍、洪水の発生頻度は約2倍になると予測されております。
 こうした気象災害のリスクを踏まえ、国では令和7年3月に、河川整備における具体的な内容や目標を定める利根川・江戸川河川整備計画を変更いたしました。変更した河川整備計画では、堤防の整備箇所の河道の掘削箇所が追加されたほか、利根川上流部における洪水調節機能を強化するため、既設ダムを最大限活用した操作方法の見直しなどの検討を行うこととされております。さらに、洪水調節機能の増強が必要な場合には、既設ダムの改造や新設ダム等に関する調査・検討を行うこととされております。
 群馬県としましても、気候変動による影響を踏まえ、本県の河川整備計画の見直しを進めるとともに、国におけるダムに関する調査検討の内容が示された場合に速やかに対応できるように情報収集するなど、国の動向に注視してまいりたいと考えております。

◆追川徳信 議員 
 ありがとうございました。
 災害レジリエンス№1の実現に向け、引き続き水害対策に取り組んでいただきたいと思います。
 その上で、激甚化する大雨に対応するためには、ダムはとても有効な施設だと考えております。地元の烏川上流に計画され、整備が進められていた倉渕ダムについても、もう3割か4割、整備が進んでいたんですかね。途中で凍結になり、今、中止ですかね、になっているんですが、そういう、とてもしっかり予算をかけて造ったダムですので、頻発化、激甚化する水害に対して非常に有効な施設であると考えております。倉渕ダムの再開に向けた検討も進めていただくよう要望いたします。
 続いて、一級河川烏川の河川改修についてお伺いします。豊岡地区に今整備していただいて、もう本当に皆さん喜んでいただいておりますので、ありがとうございます。また、今これから進めようとしております榛名地区の整備についてもお聞きいたします。

◎宮前勝美 県土整備部長 
 一級河川烏川の河川改修事業は、町屋橋から榛名令和大橋付近までの右岸側、約2.1キロメートルと、町屋橋上流及び森下橋上流の左岸側、約1.2キロメートルの、合わせて約3.3キロメートルの堤防を整備する事業でありまして、堤防が低い右岸側から整備に着手する計画としております。
 現在の進捗状況でありますが、右岸側で昨年度までに一定区間の用地が取得できましたので、今年度から堤防予定地にある市道さくら通り線の付け替え工事に着手したところであります。引き続き、残りの用地買収を進めるとともに、市道の付け替え工事が完了でき次第速やかに築堤工事に着手する予定としております。
 また、左岸側の堤防整備についても、早期の工事着手に向けて現在用地交渉を進めております。本事業は現地盤よりも約3メートル盛土し、堤防を造る工事となります。令和元年東日本台風の際に近県で河川が大規模に氾濫し、経済活動に大打撃があったということは議員も記憶されていると思いますが、当該地区は宅地など、土地利用が進展しているところでありますので、地域の皆様の御理解をいただきながら、また、用地についても買収させていただきますが、皆様から御提供いただきながら、堤防の早期完成を目指し、水害に強い地域づくりを推進してまいりたいと考えております。