| 国土地理院の地理院地図を利用して、倉渕ダムが作られた場合の集水域を推定してみました。 以前中止となったダムの位置に再び計画されると仮定して、そこに流れ込む沢筋とその分水嶺をたどっていくと集水域が決まります。そのようにして作図してみたのが下の図です。赤い部分に降った雨がダムによって止められることになります。 |

| 鼻曲山の山頂から水平距離にして6.4km下流に計画されるかもしれない倉渕ダムがコントロールできる雨の範囲はここだけです。面積にすると 20.4km²
ほどです。 もっと広域の地図でこの集水域を眺めてみると、下の地図のようになります。 |

| 地図の右下のあたりが高崎市の市街地です。烏川はだいたい国道406号にそって高崎市街地へ流れていきますが、高崎市街地へ至るまでの烏川の集水域は榛名山の南面や安中榛名榛名駅のある“安中アルプス”の北斜面が大きな面積を占めていて、上の地図でわかる通り、烏川源流域の集水域の占める割合はほんのわずかしかありません。 榛名山南面や“安中アルプス”に集中豪雨があったとしたらその雨水はノーガードで高崎市市街地へ流下していくわけですが、平成15年に群馬県が策定した「烏川圏域河川整備計画」によって堤防等の整備がすすめられ、烏川による外水氾濫の危険性はとても低くなっていると考えられます。 今、多発している水害は、線状降水帯などによって引き起こされる内水氾濫です。上流から流れてくる川が下流で洪水を引き起こすのではなく、都市部に集中的に降った雨が、そこでさばききれずに、用水や小さな河川があふれることで市街地に被害が及んでいます。これは上流のダムには全く関係の無い水害です。 水害に対する対策を根本的に考え直してほしいものです。 |